2010年8月19日木曜日

「悲憤の島から」を読んで・・・2

「軍隊は住民を守るのか考えてください」・・・東京都内で開かれた市民講座で、受講生に問いかける小学校教諭の牛島貞満さん。祖父は、旧日本軍の沖縄守備隊約10万人を率いた牛島満・陸軍中将だといいます。牛島さんは、94年夏のある出来事をきっかけに毎年のように沖縄に足を運び、祖父・牛島満さんを知る人を訪ねたといいます。「優しかった」と言う人、「軍に豪を追い出され怖かった」と経験を話す人・・・・。牛島中将は、住民が避難する南部へ軍を撤退させる命令を下したため、多くの住民を戦闘に巻き込んだとされ、兵士には玉砕するまでゲリラ戦を強いたとされている。そして「悲憤の島から」という新聞記事は、牛島さんが「優しい祖父がなぜ非常な命令を出したのか」その足跡を追い、たどりついた結論は「軍隊は住民を守らない」だったといいます。牛島さんは「祖父を通じて知った沖縄戦を次の世代に伝えるのが私の仕事」として、東京の子どもたちに沖縄戦を教えるようになったと結んでいます。

この3回の連載記事は、戦争と軍隊、そして住民とを非常にリアルにそして分かりやすく描がかれている。心に深く残る内容でした。